ITコンサルの日常

ITコンサル会社に勤務する普通のITエンジニアの日常です。

電子書籍=読みたい本があまり無い or あっても紙の本より高いってオチが多いみたい。しかも配布形式がバラバラ。

ウェブの書斎望郷と海willcom03にインストールしたT-Timeで読んでみたので、電子書籍についてタイトルのようなことを考えてみた。


Kindleが話題ですが、ハードよりもソフトが重要だと思うんですよね。
その点、kindleは早く日本の書籍には対応して欲しいところ。
僕の調べが足りないのかも知れませんが、なんとなく今現在売っている電子書籍って、
古いか、やや古めのものしかないように思います。


アルファブロガー小飼弾の『弾言』、iPhoneアプリ版を発売しました
みたいな流れが加速するという方向でも良いですね。
Kindle for iPhone and iPod touchとかあるし、
ハードとしては、iPhone/iPod touchkindle以上に電子書籍リーダーとしての地位を占めていくような気がします。


ネット! 本を買うというサイトに、電子本書店がまとまってますが、
電子書籍のフォーマットとして、ここに載っているだけでも、

  • BBeB形式
  • ΣBook形式
  • XMDF方式
  • テキスト形式
  • エキスパンドブック形式
  • PDF形式

があり、さらに、

があったりします。まだまだあるかも知れません。


電子書店サイトとしては比較的有名と思われる電子書店パピレスの例ですが、
電子書店パピレス - 政治・社会のページを見ると、書籍によってPDFだけだったり、.bookだけだったり、XMDFと.book両方だったりまるで統一感がない。
フォーマットごとに異なるリーダーを入手するなんてありえない。
こんな状態で電子書籍なんて普及するワケないじゃんとか思わないのだろうか。


なんかだらだら書いてたが、
ASCII.jp:始まった電子ブック戦争|池田信夫の「サイバーリバタリアン」
に言いたいことが全部書いてあった。。

かつてソニーが電子ブックで失敗した背景には、日本の出版業界に特有の事情もある。日本の出版社は再販制度(価格カルテル)をとっているため、本の仕入れ原価も一律に決められている。電子ブックは紙のないぶん安くできるのが強みだが、紙の本と同じ原価を一律に適用されると、低価格で供給できない。

電子書籍だけ安くできないのは、こういう事情があるんですね。

かつて権利処理が障害になって日本で音楽配信システムも端末も育たず、アメリカ製のiTunesが世界市場を独占する結果になった愚を繰り返すおそれも強い。電子ブックも既得権を守ろうと新しい技術を拒否しているうちに業界全体が沈没する、という日本のいつものパターンになるのだろうか。

googleも参戦したみたいですし、そうなるんでしょうね。

「望郷と海」読了

望郷と海 (ちくま文庫)

望郷と海 (ちくま文庫)

敗戦後、捕虜としてソ連へ連行され、8年もの間厳しい服役生活を送った著者の記録。


幾度も他の囚人の死に直面し、劣悪な食料事情や、極寒の地での強制労働など、
極限の生活をくぐり抜けた著者の想いが、日記にシンプルに記されています。

 もっとも単純な質問から始めよう。僕は自由であることを欲するか? しかり、欲する。新しい、まったく新しい生活を欲するか? しかり、切に欲する。虚無と不毛の人生を憎むか? しかり、憎む。この答えは、僕にとってもはや揺がないのである。答えは、僕にとって、このように単純である。ここから、すべてを始まらせようではないか!

戦争の一つの側面を、また新たに知った。というか知らなすぎる。