プログラマとプロマネのあいだ

プログラマもやるし、プロマネもやるし、たまに似非アーキとか営業っぽいこともやる

「佐渡流人行」読了

相変わらず松本清張で、今回は短編集です。
サブタイトルが傑作短編集(四)ってなってるので、それはもうかなりの自信なのでしょう。
このタイトルは、江戸時代や戦国時代を中心とした時代物がテーマとなっていて、織田信長豊臣秀吉武田信玄上杉謙信などの戦国武将が出てきたり、刑で島流しになってしまった人達の人間模様を描いたり様々です。
で、読み始める前は、時代物っていうテーマに結構抵抗があって、全部読めるか不安だったのですが、まず、字が結構大きくて読みやすかったっていうのと、読み始めてしまえば結構面白いので、すらすら読めてしまいました。
そういえば、ゴールデンウィークに行った立山で、ロープウェイだかトロリーバスだか乗っている時に、なんとかっていう武将(今調べたら、佐々成政というらしい)が山越えしたっていう話があったのですが、そのものズバリの話が「ひとりの武将」というタイトルで収められています。
今は頂上まで行くのに苦労はないですが、きっと昔は大変だったのだろうなということと、苦労したあげく結局報われないというところが、よく書かれていたと思います。
解説にもありましたが、時代物っていう枠で収まっているのではなく、松本清張らしく現代の社会問題をそこに投影してあって、そこに織り成す人間心理っていうのも含め、興味深いものとなっています。
歴史を知っているに越したことはないですが、知らなくても十分楽しめます。
佐渡流人行―傑作短編集〈4〉 (新潮文庫)