プログラマとプロマネのあいだ

プログラマもやるし、プロマネもやるし、たまに似非アーキとか営業っぽいこともやる

「罪と罰」読了

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

罪と罰〈中〉 (岩波文庫)

罪と罰〈中〉 (岩波文庫)

罪と罰〈下〉 (岩波文庫)

罪と罰〈下〉 (岩波文庫)

ドストエフスキーの長編小説。
Amazonマーケットプレイス一悶着あった例のやつです。


ドストエフスキーって名前自体はあちこちで出てくるのに、(ちなみに僕はこれを買うまでドフトエフスキーだと思ってた(汗))なんか難しそうだから読めないだろうなあと漠然と思ってましたが、ほぼ勢いだけでチョイスして読み始めました。


読み始めにもちらと書きましたが、導入部はいたって面白い(興味深いって意味じゃなくて、楽しいっていう意味)です。やたらヨッパライばっか出てきておかしなこと言ってるし、ヘンな人が出てきたかと思ったら、余計にヘンな人が出てきたりして、ヘンな人の上塗りみたいでなんとも言えない感じです。


全体としては、主人公ラスコーリニコフ(フルネームはロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ)が罪を犯してから、結末を迎えるまでの間、さまざまな人(母親、妹、友人、酒場で知り合った人、酒場で知り合った人の母娘、妹に言い寄ってくる男、妹の許婚、警察の人、予審判事などなど)とのやりとりの中での心理描写のきめ細かさに尽きると思います。


もっと思想的なこととか、宗教的なこと(とくに福音書というのがよく出てきますが)が理解できれば、より物語の深いところまで分かるのでしょうが、まあ特にそういった前提知識がなくても読めます。


最後に僕のお気に入りのシーン。下巻の最初の方。
主人公の妹(ドゥーニャ)の許婚であるルージン氏が、破談しかかった縁談をなんとかしようとして、主人公をはめようとします。
そのために、主人公が愛したソーニャのポケットにこっそりお金を入れて、あとから「盗んだ!」といって脅す作戦を決行したとき、ルージン氏の友人であるレベジャートニコフ氏が敢然と「僕はみてましたよ!」とルージン氏を非難するところ。


このルージン氏っていうのはとんでもない悪党なわけですが、4ページほどにもなるレベジャートニコフ氏の追及を読んでいくと、今どきこんな熱血漢いないよ!って感じですが、ほんと溜飲が下がるというか、気分が晴れますよ。