「哀愁の町に霧が降るのだ」読了
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/10/30
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著者とゆかいな仲間達がおりなす、「他伝的バカ話」で、いやとにかく面白かったです。
分量が多いのですが、はっきり言ってムダに多いと言っても過言ではないです。
過去を振り返って書いているかと思えば、いきなり現在(といっても執筆現在)に戻ったり、時代を意識して読む必要がありますが、あとはもうバカ話なので、気楽に読めるところは良いです。
いやしかし、これだけのエピソードを書けるだけの人生ってのもすごいですよ。ほんと。
まあそういう人生が良いかって言われればイヤですけど(汗
結局のところ、上巻の最初が現在から始まって、下巻の最後でまたブーメラン式に戻ってくるという構想があったにも関わらず、下巻の最後の方で著者がある会社に就職してしまって、「いやいやこの調子で終わるのか?」と思っていたら案の定構想通りとなりませんでした。
「新橋烏森口青春編」や「銀座のカラス」は、この「哀愁の町に霧が降るのだ」の続編になっているようで、ある意味下の下巻の位置づけなのかも知れません。
まあしかし、あくまでバカ話なので、上級者向け健脚コースなのでしょうけど。