「宮沢賢治詩集」読了
- 作者: 宮沢賢治,谷川徹三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/01
- メディア: 文庫
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いくつか個人的に印象に残る作品があったのですが、
中でも「永訣の朝」と「つかれてねむいひるまごろ」は特別でした。
前者「永訣の朝」は妹が亡くなる時に書いた詩のようで、
「永訣の朝」の解釈
に詳しく書かれているようです。
もう一つの「つかれてねむいひるまごろ」は、
最後の方が印象的です。
あんまり言ふことをきかないと
今夜この雨がみんなみぞれや針にかはつて
芽を出したものをみんな潰すぞ
僕的には「雨ニモマケズ」のやさしいイメージから一転、
随分荒っぽい表現に、イメージを覆されました。
詩を多読するという経験は無かったのですが、
言葉の力というものを思い知らされたような気がします。