「色を奏でる」読了
- 作者: 志村ふくみ,井上隆雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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美しい写真と共に、筆者の色に対する想いが綴られている。
しかし、一番感動したのは、あとがきにあった「仕事が仕事する」という言葉。
あれから四十年、どんなに織りに織ってきたことか、いつも三、四人から七、八人の若い人と一緒に休む間もなく、次々と着物を織った。朝起きると胸一杯につかえるほど仕事のことがふくらんでいた。知らぬ間に職場でデザインし、染場で糸を染め、糸を織り、整経し、機に向かっていた。その連続の日々、今、七十余歳になり、あっと気がついた。仕事が仕事していたんだ、と。
自分もそんな風に仕事がしてみたいと思うのだが、どうすればいいのだろうか。
筆者は離婚というきっかけから、生きるすべとしての仕事だったようだが、
そういったドラスティックな変化が必要なものなのかどうか。。