「五重塔」読了
- 作者: 幸田露伴
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/12/16
- メディア: 文庫
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解説に書いてあるあらすじ
のっそり十兵衛という、狷介で頑固、世渡り下手の寺社建築の大工が主人公である。
腕はあるのに小才が利かぬ性格の故に、職人仲間からややもすればさげすまれ、「年が年中長屋の羽目の繕ひやら馬小屋箱溝の数仕事」に明け暮れ、貧乏暮しをしている。
この大工が、谷中の感応寺に次いで五重塔が建てられるという噂を耳にする。谷中感応寺の建築を請け負ったのは、川越の源太という、日頃ひとかたならぬ世話になっている大工で、感応寺の出来栄えが見事だったので、自然、五重塔も源太にやらせようと寺の上人は考えている。
その仕事を、のっそり十兵衛は、ぜひ自分がやりたくてならず、寺の上人に直談判をして、哀訴、懇願する。
を把握してから読むと、すんなり読めるかと思います。
文章は、古文で書かれている上に、句点(。)がなかなか出てこないので、かかりうけ分かりづらく、非常に読みにくいのですが、
のっそり十兵衛の頑固さや、川越の源太の男気など、ストーリーは非常に面白いので、
読み進めるうちに、読みづらさは気にならなくなりました。