ITコンサルの日常

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「五重塔」読了

五重塔 (岩波文庫)

五重塔 (岩波文庫)

以前にも読もうとして、古文に挫折していたのですが、しばらくぶりに読んでみたら、なんとなく読めそうだったので再チャレンジしました。


解説に書いてあるあらすじ

 のっそり十兵衛という、狷介で頑固、世渡り下手の寺社建築の大工が主人公である。
腕はあるのに小才が利かぬ性格の故に、職人仲間からややもすればさげすまれ、「年が年中長屋の羽目の繕ひやら馬小屋箱溝の数仕事」に明け暮れ、貧乏暮しをしている。
 この大工が、谷中の感応寺に次いで五重塔が建てられるという噂を耳にする。谷中感応寺の建築を請け負ったのは、川越の源太という、日頃ひとかたならぬ世話になっている大工で、感応寺の出来栄えが見事だったので、自然、五重塔も源太にやらせようと寺の上人は考えている。
 その仕事を、のっそり十兵衛は、ぜひ自分がやりたくてならず、寺の上人に直談判をして、哀訴、懇願する。

を把握してから読むと、すんなり読めるかと思います。


文章は、古文で書かれている上に、句点(。)がなかなか出てこないので、かかりうけ分かりづらく、非常に読みにくいのですが、
のっそり十兵衛の頑固さや、川越の源太の男気など、ストーリーは非常に面白いので、
読み進めるうちに、読みづらさは気にならなくなりました。


もう一つ挫折していた、樋口一葉の「にごりえたけくらべ」にもチャレンジできそうな勢いがつきました。