「道元の読み方―今を生き切る哲学--正法眼蔵 (ノン・ブック)」読了
道元の読み方―今を生き切る哲学--正法眼蔵 (ノン・ブック)
- 作者: 栗田勇
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 1984/11
- メディア: 新書
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平易な言葉で書かれており、見た目のとっつきにくさとは裏腹に、非常に読みやすかったです。
一つだけこれはと思った文を取り上げるとこれです。
しかし、道元は修行だ、手段だ、プロセスだと思っている日々毎日の他に、そんな素晴らしい結果などないのだ。あると思うのは、夢幻だと言うのです。まことに淋しい人生です。しかし同時に、ただいまの座禅自体が、毎日のいとなみそれ自体が、そのまま素晴らしい成果なのだ。そのことに目覚めよと言っているのです。
言い換えれば、「未来のために今がんばっている」ということではなくて、「がんばっている今が素晴らしい」ということでしょうか。
うーん、含蓄深いですね。一日一日を大切にしないといけないという気持ちにさせられます。