「論語物語」読了
- 作者: 下村湖人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1981/04/08
- メディア: 文庫
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孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物のこと。
論語 - Wikipedia
とのことですが、本書は、その論語を著者である下村湖人が、抜粋し再編集したものと言えそうです。
中身は、孔子とその弟子達とのやりとりを通じて、人生の真理のようなものを教えてくれるような気がしました。
たとえば、最初の「富める子貢」という話では、
子貢が「貧乏で怨まないことと、富んで驕らないことが大事」と思っているのに対して、
孔子は「貧富に処する最高の道は、結局、貧富を超越するところにある。君がへつらうまいとか、驕るまいとか苦心するのも、つまりは貧富を気にし過ぎるからのことじゃ。」
と言われてしまうのです。
なかなかそこまで達観できないよ。という話も多いのですが、物語が分かりやすく面白いので、論語の入り口としてはお勧めなのではないかと思います。