「カラマーゾフの兄弟」読了
- 作者: ドストエフスキー,原卓也
- 出版社/メーカー: 新潮社
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ロシア文学で有名なドストエフスキーの長編小説。
上中下巻で合計2,000ページ近くもある大作。
上巻
人物紹介と関係の説明。
- フョードル・カラマーゾフ(親父)
- ドミートリイ・カラマーゾフ(長男)
- イワン・カラマーゾフ(次男;ドミートリイとは異母兄弟)
- アレクセイ・カラマーゾフ(三男;ドミートリイとは異母兄弟)
- スメルジャコフ(フョードルの私生児)
- カテリーナ・イワーノヴナ(ドミートリイの婚約者)
- グルーシェニカ(フョードルの愛人?ドミートリイの恋人?)
あとは脇役といってもいいはず。
グルーシェニカを巡って、フョードルとドミートリイの間で醜い争いが展開されるのが主な話。
中巻
ゾシマ長老が亡くなったり、イリューシャ、コーチャ、アレクセイのエピソードとか出てくるけど、
本編にあんまり関係なかったような気がする。
重要なのは後半。
フョードルが不慮の死を遂げるわけですが、
その場にいたドミートリイに嫌疑がかかって、
捕らえられてしまうというところまで。
問題の場面について、ドミートリイの行動を中心に描かれているわけですが、
どう考えてもクロでしょうという感じ。
下巻
イワンとスメルジャコフのやりとりから、
実はスメルジャコフがクロじゃないか説が浮上し、公判へ。
この公判のシーンが一番読み応えがあって面白いです。
各証言者がドミートリイに不利な証言を続ける中、
弁護士フェチュコーウィチの巧みな言い回しにやり込められていくのですが、
検事イッポリートがドミートリイがクロとなるべく大演説をぶち、
これにまた弁護士フェチュコーウィチが立ち向かうという構図で、
最後まで、有罪なのか無罪なのか、分からないスリリングな展開は楽しめます。
「罪と罰」を読んでいたので、長い名前アレルギーとか、
福音書を度々引用することへの抵抗とかは無かったのですが、
いきなりこれ読んだら大変かも。