「望郷と海」読了
- 作者: 石原吉郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/12
- メディア: 文庫
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幾度も他の囚人の死に直面し、劣悪な食料事情や、極寒の地での強制労働など、
極限の生活をくぐり抜けた著者の想いが、日記にシンプルに記されています。
もっとも単純な質問から始めよう。僕は自由であることを欲するか? しかり、欲する。新しい、まったく新しい生活を欲するか? しかり、切に欲する。虚無と不毛の人生を憎むか? しかり、憎む。この答えは、僕にとってもはや揺がないのである。答えは、僕にとって、このように単純である。ここから、すべてを始まらせようではないか!
戦争の一つの側面を、また新たに知った。というか知らなすぎる。