プログラマとプロマネのあいだ

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「名誉毀損―表現の自由をめぐる攻防」読了

名誉毀損―表現の自由をめぐる攻防 (岩波新書)

名誉毀損―表現の自由をめぐる攻防 (岩波新書)

某所より献本御礼(と書いてみたかった)


帯でも引用されていますが、

 メディアは本来、市民の「知る権利」に奉仕するためにある。しかし、日本では現在、「報道被害」など批判の高まりによって、市民がメディアの表現の自由に無関心・冷淡になりつつあるのではないか。国家権力が表現の自由を抑圧した戦前とは異なり、新しいかたちで表現の自由が危機に瀕し、「衰弱」へと向かっているのではないか。こうした問題意識から、名誉毀損を通して表現の自由の大切さを再考するため、本書は執筆された。

ということです。
最近で言えば、光市母子殺害事件について書かれた本の出版差し止めを求めて訴訟になりましたね。
よく週刊誌が名誉毀損で訴えられているイメージがありますが、
ネット(とくに2ちゃんねる?)でも個人攻撃による名誉毀損とか頻繁に起きているので、
あながち他人事とも言えないかも知れません。


本書では、いくつかの事例を通して、名誉毀損となるケース、表現の自由が認められるケース
それぞれについて扱っているが、要はその記事なり報道の真実性、もしくは、真実と信じた相当の理由(相当性)が争点になるという。
それを踏まえ、名誉毀損で訴えられないためには、

 メディアには、丁寧な本人への確認取材、慎重な裏付け取材、そして人権に対する配慮が一層求められる。とは言え、真実かどうか確証をつかむまで報道できないというのでは、多様な情報の流通が図れない。絶対的な証拠はないが、プロフェッショナルな手順を尽くして裏づけ取材を重ね、「まず間違いないだろう」というところまでたどりつければ、報道しても許容できるのではないか。

とのことで、裏づけの重要性を指摘しています。


個人的には、根拠もないのにネット上の掲示板などに誹謗・中傷を書き込まないとか、
仕事上、プライベートに関わらず、言動には注意するとか、
当たり前の対策を行うことが重要なのかなと思います。