プログラマとプロマネのあいだ

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「会社の品格」読了

会社の品格 (幻冬舎新書)

会社の品格 (幻冬舎新書)

品格シリーズ(?といっても同一の著者によるわけではないですが)の一つ。
国家の品格は読んでないのですが、会社の品格を上げることで、国家の品格を上げることができると考えられるようです。


会社の品格が厳しく問われているという話から始まり、
組織の品格/上司の品格/仕事の品格/処遇の品格/経営者の品格、社員の品格
と、会社の構成要素それぞれの品格について述べるという、非常に分かりやすい構成になっていて、
読みやすいのも良かったです。


なかでも興味深かったのは、処遇の品格の中で述べられているこの部分。

 本来、会社と社員との関係の結び方には2つの方法があります。ひとつは、辞めにくい会社を作って、辞めてほしい人に辞めてもらうことです。
 そしてもうひとつの方法は、辞めやすい会社を作って、辞めてほしくないハイパフォーマーのリテンション、在職維持に努めることです。相互拘束時代には、多くの会社が前者の考え方を前提に、処遇のルールを作ってきたわけですが、これからの相互選択時代には、後者の考え方を採用する必要があります。

相互選択時代、すなわち、会社が候補者が選ぶのはもちろん、候補者も会社を選別しているのだということだと思いますが、この不景気でその方向により一層傾いているでしょうね。
当社も採用活動はしているのですが、Oracle EBSの経験 + 社会人としての基本 + αが無いと採用しないとかいうしきい値がある一方で、そもそもの応募数が少ないという悲しい事態にも見舞われています。
候補者も、会社も、それぞれ魅力を磨かなければならないということですね。


なんとなくですが、Joel on Softwareの以下の部分を思い出しました。

それはまずい候補者を採用するよりは、いい候補者を落とす方がずっとましだからだ。まずい候補者というのは、多くの金と労力がかかり、そのバグを直すために他の人々の時間を無駄にすることになる。間違って採用した人を解雇するのには何か月もかかり、それは悪夢のように難しいかもしれない。

そんな風にならないように、やはり努力しなければいけません。


あともう一つ面白かったのはここ。

 会社というムラ社会では、独自の規範が形成されやすくなる、という話は何度も書いてきました。そしてこの独自の規範は、社会の規範からズレていくことが少なくありません。ですから、社会からズレた規範を持つ組織の中で評価を受け、出世して偉くなり、社内で最高の成功を手に入れたとしたら、その人は、ズレた規範を全面的に受け入れ、誰よりもその規範を守り、その規範に沿った行動をしてきた、ともいえるのです。

組織の中でエラくなるほど、社会からはズレていくという矛盾。これは衝撃でしたね。
うちの会社では、それほど規範めいたものもないので、会社の規範に沿って行動することで、社会からズレるということは無いと思うのですが、
やはり自己防衛的に、仕事で得られる知識・技術のみに頼らないという姿勢は重要じゃないかなと、改めて思いました。