「新聞記事が「わかる」技術」読了
- 作者: 北村肇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 新書
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「新聞記事が「わかる」技術」というタイトルから、
新聞記事の読み解き方みたいなライトな内容かと思ったら、
むしろ、新聞記事の(裏側の)読み解き方みたいな本だった。
これはこれで面白いのですが。
少し前に問題になった、小沢一郎民主党幹事長への捜査の中で、
検事による意図的なリークがあったのではないか
というような話がありましたが、それについても書いてありました。
ただ、検事から取ったネタなのに、「〇〇新聞の調べ」とすることがある。なぜか?検察は警察よりもさらに情報漏洩に厳しい。このため、わざと「〇〇新聞の調べ」と書き、ネタ元の検事に類が及ばないようにするのだ。
そんなの普通に新聞読んでるだけじゃわかんないですよね。
やっぱりそういうこと自体はあるんですね。
今回あったかどうかは分かりませんけどね。
この本で一番感銘を受けたのは、ここ。
人間にとって、すべての情報は「生存率を高めるためのもの」と言われる。自分の身を自分で守るためにも、情報に対して受動的な姿勢をとらず、自らの器官を総動員して分析・解釈することが欠かせないのだ。
そこまで言い切る著者もすごいですが、
まあ、少なくとも知らなきゃ損っていう状態にあまりならないよう、
新聞なり、雑誌なり、webなり情報を収集していこうと思います。