「わかる!使える!労働基準法」読了
わかる!使える!労働基準法―「知らない」ではすまされない仕事のルール
概要など
労働基準法を身近な事例を豊富に用いてやさしく解説する一冊。
印象に残ったところなど
意外にも、労働基準法よりも少しゆるいところで、会社のルールが成り立っていることに気付かされた。
例えば、
一般健康診断は労働時間に含まれません。ただし、特殊健康診断は事業の遂行に際して当然実施されなければならないものなので、労働時間に含まれます。
とか、普通に労働時間としてカウントしていますし、それが会社から認められていたりします。
まあ、この辺はどの会社もそういうルールになっていそうな気がしますが。どうなんでしょ。
あと自分に少し関係のあるところとして、こんな部分。
では、労働契約により配転が制限されるのはどんな場合でしょうか?一般的なものとして「職種の限定」があります。
(中略)
過去の判例を紹介すると、警備会社で語学能力を買われて採用された女性秘書に対して警備職への職種転換を命じた件で、事務職に職種が限定された契約であるとされて、配転命令を無効とした例があります。
ただし、
その他、技術職、研究職からセールスエンジニアや技術的営業職への配転については、近年、配転命令が有効とされる傾向にあります。
とのことで、技術職と営業は近しい存在ってことなんでしょうかね。
そもそも、「セールスエンジニア」や「技術的営業職」ってどういう職種だと定義されるのだろうか。
「システムエンジニア」並によく分からない言葉なのかも知れない。。
その他、内定の取消し(解雇)が認められるケースの解説や、
欠勤・遅刻を理由とする解雇はありうるなど、興味深い話が満載でした。