ITコンサルの日常

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「発想法」読了

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

KJ法はどういう経緯で確立され、どのように実践するのかが書かれた本。


ざっくり言うと、観察と記録によって得られた雑多な情報を、
いかにして整理分類してまとめるかという方法論。

  • 雑多な情報はすべてカードに記録する。
  • これを小チームから大チームへまとめあげる。
  • まとめあげた情報を図解する。(KJ法A: 大チームから小チームへ)
  • まとめあげた情報を文章化する。(KJ法B)

結果ありきのブレストだと、収束を見据えて議論するため、小さくまとまってしまう。
KJ法があれば、あとでまとめられるため、結論ありきのブレストをしなくて良い。

というところが、KJ法の大きな魅力のように思えた。


以下私見。


なんとなく、ファンクショナルアプローチとマインドマップ
似ているのかなあと思いました。
こういう方法があるのはいいのだけど、実践する機会がないと
自分に取って役に立たないのですよね。

まず誰しもがたじろぐのは、混沌たる野外的情報の圧力である。しかし、ここでたじろいでは
なにもならない。そのためには、あとへは退けない切実感へみずからを追いこむのがよい。KJ
法の訓練をするときには、「切実な課題」を選ぶことが、ひとつの鍵となろう。

っていうけども、まずはそういう題材を見つけるのが先決ですね。。