ITコンサルの日常

ITコンサル会社に勤務する普通のITエンジニアの日常です。

「すべてがFになる」読了

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

森博嗣のデビュー作らしい。S&Mシリーズの原点というわけではないらしい。
いきなりネタバレですが、タイトルのFは16進数のFです。すべてがFってのはFFF・・・みたいな。
そうそう。現在僕が開発に携わってるシステムでも、FFFFFFが意味持ってます。だってアセンブラバイナリファイルなんだもん。DBなんてものは無かったのさ(いや、あっただろうけど、当時はまだ実用じゃなかったってのが正しいのか?)ちなみに携わってるだけで、開発はしてません。ていうか出来ないし。興味もほとんどないし。
さて本書。いきなり天才プログラマが出てきます。3巻で天才数学者ってのも出てきますが、天才プログラマの方が上だな。名前も真賀田 四季(まがた しき)ってのがいいね。
プログラマとして惹かれたのは、本書中に出てくる環境レッドマジック。

開発環境がものすごく充実しているのよ。ここだけのシステムだわ。これを一度経験したら、他のところでは働けない。

って、どんなシステムよ!経験してー。
実はこのレッドマジックは、天才プログラマが作ったもので、建物の入退室管理やら、電話やら、色々制御しているんですが、物語のキーにもなっていたりします。ソフトウェア業界に関わっている人なら、読んで見ると面白いかも。
そういえば、僕が読んだ小説で、○○な人なら面白いかも。って結構書いたような記憶があるんですが、○○に「ソフトウェア業界に関わっている人」なんて書く日が来るとは思いませんでした。


ところで、冒頭で「オブジェクト指向システム設計入門」という本の引用が載ってます。
どんなもんかとAmazonで調べてみたら、書評を見た感じでは、なんだかぱっとしない本みたい。
1993年の本だし古いかなー。丸善に寄ったときは見てみよう。