「The Art of UNIX Programming」読了
- 作者: Eric S.Raymond,長尾高弘
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: 大型本
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内容は2003年当時のものなので、新しい知識を得ようという人には向きませんが、Unixの歴史と文化を学ぶには良い本だと思います。
僕が気に入ったのは、プログラムをいかに簡潔に単純に作るかということで、本書中でも繰り返し述べられています。
具体例として7章で取り上げられているbcとdcの例が面白かったです。
現在のGNU版のbc(1)は独立したプログラムになっているが、古典的なバージョンは、パイプを介してdc(1)にコマンドを渡すプログラムだった。この作業分担において、bc(1)は変数の置換や関数の展開、中置記法の逆ポーランド記法への変換といった処理をしていたが、計算自体はしていなかった。入力式をRPN(逆ポーランド記法)に変換してdc(1)に評価させていたのである。
なので、多分、
echo 1+2 | bc | dc
みたいな感じだったのでしょう。
計算機能をbcに持たせないことで、単純化を図っているところがポイントですね。
あと、個人的な興味としては、yacc/lexとか、Emacsとか、面白そうだなぁと。
プログラミング言語が作れるっていうのと、便利機能をLispで追加できるエディタっていうぐらいの認識しかないですが。
どっちもオライリーの本出てそうなので、そのうち読むかも。