「太陽の子」読了
- 作者: 灰谷健次郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/06
- メディア: 文庫
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「沈黙」に引き続き背景は暗い物語だが、特に印象に残ったのは、
敵の手榴弾ではない。わしはただの大工で兵隊ではなかった。沖縄を守りにきてくれていた兵隊がわしたちに死ねといった。名誉のため死ねといって手榴弾をくれた。国のためテンノウヘイカのため死ねと彼らはいった。わたしたちはみんなかたまってその真ん中で手榴弾の信管を抜いた
というくだり。
そんなことがあったとは思いたくないけど、
沖縄戦 - Wikipediaや、
集団自決 - Wikipediaを読むと、
誰が命じたかははっきりしないものの、事実としてあったことは確かなようだ。
センシティブな問題なので、知識のない僕には語れないですが、
この本を読んで何かを感じる方は多いのではないかと思います。