ITコンサルの日常

ITコンサル会社に勤務する普通のITエンジニアの日常です。

「ヤバい経済学」読了

ヤバい経済学 [増補改訂版]

ヤバい経済学 [増補改訂版]

同僚のオススメ本。多分、経済学と名の付いた本を読むのは初めて。


この本の面白さは、帯を引用するだけでも分かると思う。

不動産広告の「環境良好」の隠された意味って?
→周りの家はいい物件だがこの物件はイマイチ

90年代のアメリカで犯罪が激減したのはなぜ?
→中絶が合法化されたから

勉強ができる子の親ってどんな人
→母親が第1子を30歳以上で出産・高学歴・高収入

個人的には、相撲の八百長問題に迫った、
「第1章 学校の先生と相撲の力士、どこがおんなじ?」
が好きです。


勝ち越しがかかった力士と、勝ち越しが決まった力士の
千秋楽の取り組みの統計情報を使って、
どうなっているかを明確に示したことは、興味深いです。


あと、子を持つ親としては、
「第5章 完璧な子育てとは?」
も気になるところで、
「家に本がたくさんある。」ことは、子供の成績に正の相関を示したのに対し、
「ほとんど毎日親が本を読んでくれる。」ことは、子供の成績に無関係
なんてのは、正直納得いかないところですが、データは物語っていたりします。


経済学とタイトルに冠しているものの、
それほど難しい内容が書かれているわけではない(平易に書かれている)
ので、裏側を探検してみたいという人にはオススメかも。