「聊斎志異(りょうさいしい)」読了
- 作者: 蒲松齢,立間祥介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/01/16
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- 作者: 蒲松齢,立間祥介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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解説によると、元は451個あったものから厳選したらしい。
大雑把に言うと、男の主人公が出てきて、金、女、権力に絡んで、欲に目が眩めば没落するし、堅実に生きれば繁栄する。
というような話が多かったように思います。
狐が美しい女に化けて出てきたり、幽鬼(お化け)があたかも生きているかのごとく、現存している人と関わったりと、伝説めいたことが信じられていたことが伺えます。
92個読んで一番面白かったのは、64「悍婦(その二)」です。
幼なじみの女の子と4〜5年ぶりに再開し結婚したものの、実はものすごい恐妻で家族中てんやわんやになって、でも最後には心を入れ替えて良妻となる話。
この物語に限らず、この頃(明の終わりごろらしい)は、見初めたら即結婚みたいな勢いがあって、婚活とかやっている現代日本を考えると、隔世の感がありますね。