「なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション」読了
なぜあの人とは話が通じないのか? 非・論理コミュニケーション (光文社新書)
- 作者: 中西雅之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: 新書
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といっても、相手の話が自分に通じないという話なのですが、帯に
どんなに完璧な論理でも、どれだけ言葉を費やしても、人の心はつかめない
とあって、いやそもそも論理が完璧じゃないんだよなあ。ってのと、
そもそも自分に聞く気がないのではないかと、思い当たった。
それはともかくとして、色々面白いことも書いてある。
例えば、説得のテクニック。アメリカの社会心理学者のマーウェルさんと、シュミットさんが考えたそうです。
- 言うことを聞け、さもなくば……
- 悪いことは言わないから、黙って言うことを聞け
- ……してくれるなら
- いいから、これとっておいてよ
- 私とあなたは友達だよね
- こんなことされたくなかったら……
- この前あなたの頼みを聞いてやったよね
- あなたはいい人だから私の頼みを聞いてくれるよね
- 一生のお願い!
- みんながどう思うかなあ……
さて、お客さん、同僚、上司、奥さんに使えるのはどれでしょう。。
「遠慮・察し」の非言語コミュニケーションと題して。
自分が相手に伝えたいことの全体から、その一部を「引き算」するのが「遠慮」、逆に、そのマイナスされた部分を「足し算」で補完するのが「察し」。つまり、「察し」により、遠慮する相手の不完全なメッセージを完全な形に再構築するのが聞き手の役目であり、責任なのだ。
「言わぬが花」「物いへば唇寒し秋の風」の世の中を上手に渡っていくために必要な非言語コミュニケーションだそうだが、
なんで日本では、こんな非効率なことが美徳とされているのだろうか。。
そういえば、うちの家庭でもあるある、僕がいくら「察し」ても、奥さんの「遠慮」に追いついてないという現実がね。。
非言語コミュニケーションには、
顔(表情)、声、相手との空間と距離、目(力?)、服装
などなどに気を付けると良いそうです。
非言語コミュニケーションは、本人の自覚や意図に関係なく、
相手が認識した時点で成立してしまうので、普段からの注意が必要ですね。