「超訳 ニーチェの言葉」読了
なぜかうちの奥さんが購入して、家に置いてあった本。
話題なので、ぼんやりと読みたいかなあとは思ってましたが、ほんと読んで良かったです。
感想はtwitterに書きましたが、
そんな中、ちょっと突き刺さったのは以下の部分。
本を読んでも
本を読んだとしても、最悪の読者にだけはならないように。最悪の読者とは、略奪をくり返す兵士のような連中のことだ。
つまり彼らは、何かめぼしいものはないかと探す泥棒の眼で本のあちらこちらを適当に読み散らし、やがて本の中から自分につごうのいいもの、今の自分に使えるようなもの、役に立つ道具になりそうなものだけを取り出して盗むのだ。
読書の9割は自分が持っている知識との対話とか言われていますが、
自分の興味と関心に合致する部分を拾い、そうでない部分を捨てるという読み方は、
ビジネス書なんかではアリだと思う。小説でそんなことしても意味ないけど。
だが、後半は耳が痛い。
そして、彼らが盗んだもののみ(彼らがなんとか理解できるものだけ)を、あたかもその本の中身のすべてであるというように大声で言ってはばからない。そのせいで、その本を結局はまったく別物のようにしてしまうばかりか、さらにはその本の全体と著者を汚してしまうのだ。
『さまざまな意見と箴言』
そんなこと言われたら、読書感想ブログなんか出来ないよなあとも思うのですが、
自分の考えをまとめるために書いてるので、人がどう受け取るかはあまり気にしないようにしてます。(しようと思います。)
逆に、他人がある本に対してどのような書評をしていようと、
結局は自分が読んでどう思うかが重要だと思いますけどね。