「コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな」読了
- 作者: 大櫛陽一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 新書
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以前、「コレステロールに薬はいらない!」を読んだときに、
もう少し新しい本はないものか。。と探してきたのがこの本。
僕の期待通り、なんで検査項目が総コレステロールからLDLコレステロールに
変わったのかが書かれていて、
なんでも、数多くの批判に耐え切れなくなったためだそうです。(ひどい。。)
数多くの批判
- 検査値と病気 間違いだらけの診断基準
- メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書)
- 「ちょいメタ」でも大丈夫
- 中高年健康常識を疑う (講談社選書メチエ)
- 成人病の真実 (文春文庫)
- コレステロールは高いほうがいい―日本のコレステロール治療がおかしい!
- 下げたら、あかん!コレステロールと血圧
- 日本人はコレステロールで長生きする 生活習慣病の危うい常識 (PHPエル新書)
- 「コレステロール常識」ウソ・ホント―知ってビックリ!正しい知識と診断基準 (ブルーバックス)
- コレステロールは高いほうが病気にならない (ベスト新書)
しかしこれだけあるにも関わらず、
なんであんまり宣伝されないのだろう?という疑問が沸くわけですが、
あくまで推測です(と前置きしておきます)が、
基準値をキツ目に設定する
→病人じゃない人が病人認定される
→薬が売れる
→製薬会社が儲かる
→基準値を決めてる人にバックマージン
→製薬会社がスポンサーになっているメディア(テレビとか)は報道しない
→製薬会社に天下っている厚労省も黙認
とかなってんじゃないのかなーと。
ちなみにこれは事実ですが、
僕の数年前の健康診断結果では、
総コレステロール値220mg/dlまでが正常範囲内で、
238mg/dlだったので、高脂血症扱いでした。
が、しかし、その数年後の基準は、
総コレステロール値250mg/dlまでが正常範囲内だったので、
その基準でいけば、238mg/dlって正常範囲だったわけですよね。
しかも、今はまた基準が変わって、
LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪
それぞれの値で判定することになってます。
こんなにコロコロ基準が変わっているのはナゼ?
疑う技術―ウソを見破る9つの視点 (PHP新書)
の中で、健康診断の基準は変わるから疑え、的なことが書いてあったんですが、
コレステロールだけ見ても、ほんと疑いが深まる状況です。
じゃあ、コレステロール、どうすればいいのか
コレステロール値が高すぎれば、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるのは事実。
コレステロール値が低すぎれば、発ガンリスクが高まるのも事実。
適正値に保つのが肝要。
で、ありきたりな結論になってしまうわけですが、
「適度な食事と運動」これに尽きるというわけです。
例外的に、
「家族性高脂血症」という遺伝病を持つ人、または、
本人又は家族に冠動脈疾患をわずらった経験がある人がいる
場合は、薬物療法を検討もアリなようです。
最適値は?
- LDL 100〜160mg/dl
- 下げるには:メシを減らす、あげるには:メシを増やす
- HDL 40mg/dl以上
- 上げるには:運動する
- 中性脂肪 250mg/dl以下
- LDLと同じ