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「コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな」読了

コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな (祥伝社新書131)

コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな (祥伝社新書131)

以前、「コレステロールに薬はいらない!」を読んだときに、
もう少し新しい本はないものか。。と探してきたのがこの本。
僕の期待通り、なんで検査項目が総コレステロールからLDLコレステロール
変わったのかが書かれていて、
なんでも、数多くの批判に耐え切れなくなったためだそうです。(ひどい。。)

数多くの批判

しかしこれだけあるにも関わらず、
なんであんまり宣伝されないのだろう?という疑問が沸くわけですが、
あくまで推測です(と前置きしておきます)が、


基準値をキツ目に設定する
→病人じゃない人が病人認定される
→薬が売れる
→製薬会社が儲かる
→基準値を決めてる人にバックマージン
→製薬会社がスポンサーになっているメディア(テレビとか)は報道しない
→製薬会社に天下っている厚労省も黙認


とかなってんじゃないのかなーと。


ちなみにこれは事実ですが、
僕の数年前の健康診断結果では、
コレステロール値220mg/dlまでが正常範囲内で、
238mg/dlだったので、高脂血症扱いでした。


が、しかし、その数年後の基準は、
コレステロール値250mg/dlまでが正常範囲内だったので、
その基準でいけば、238mg/dlって正常範囲だったわけですよね。
しかも、今はまた基準が変わって、
LDLコレステロールHDLコレステロール中性脂肪
それぞれの値で判定することになってます。


こんなにコロコロ基準が変わっているのはナゼ?
疑う技術―ウソを見破る9つの視点 (PHP新書)
の中で、健康診断の基準は変わるから疑え、的なことが書いてあったんですが、
コレステロールだけ見ても、ほんと疑いが深まる状況です。

じゃあ、コレステロール、どうすればいいのか

コレステロール値が高すぎれば、脳卒中心筋梗塞のリスクが高まるのは事実。
コレステロール値が低すぎれば、発ガンリスクが高まるのも事実。
適正値に保つのが肝要。
で、ありきたりな結論になってしまうわけですが、
「適度な食事と運動」これに尽きるというわけです。


例外的に、
「家族性高脂血症」という遺伝病を持つ人、または、
本人又は家族に冠動脈疾患をわずらった経験がある人がいる
場合は、薬物療法を検討もアリなようです。

最適値は?

  • LDL 100〜160mg/dl
    • 下げるには:メシを減らす、あげるには:メシを増やす
  • HDL 40mg/dl以上
    • 上げるには:運動する
  • 中性脂肪 250mg/dl以下
    • LDLと同じ

ちなみに、
コレステロール=HLDL+HDL+VLDL
VLDL=中性脂肪×0.2

トリビア的なこと

  • "マーガリンには人工的なトランス脂肪が多く含まれ、血管の炎症を高めてLDL-Cを増やすことが分かってきました。"
    • ニューヨーク市では1食あたり0.5g以内に押さえるよう条例を設定した
    • 日本ではマーガリン協会の反発に遭っているとか
  • 卵を多く食べてもコレステロール値は高くならない
    • 体内のLDLコレステロールの8割は肝臓で作られ、食事により摂取される量は2割であり、食事での摂取が増えて一時的にLDLコレステロール値が上昇しても、肝臓で作られる量が抑えられて、数ヵ月すると元の値に戻ることが知られています。つまり、肝臓は体に必要な量を作るように調整しているのです。

マーガリンはやめよう、卵はいままで通り普通に食べよう。