「ITエンジニアのロジカル・シンキング・テクニック〔新装版〕」読了
- 作者: 林浩一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 単行本
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ロジカルシンキングをモデル・ビューといった、IT用語を駆使して説明しているのが特徴。
なぜ本書が必要なのか
SIerでは、アウトプットの主体が動くシステムで、そこには高い品質が求められますが、
ドキュメントはどちらかと言うと従の関係にあり、(誤解を恐れずに言えば)あまり高い品質は求められません。
つい最近、こんなことも書きました。
ソースは修正しないとバグは直らないけど、設計書は修正しなくてもシステムは動く。という事実があるからなんだと思います。
一方、ITコンサルでは、アウトプットはドキュメントで、ドキュメントに対して高い品質が求められます。
だから、これまで書いてきたような生半可な(そういうつもりで書いていたわけじゃないと言い訳したいけど)
ドキュメントでは、ITコンサルとしてやっていけないので、ある種のテクニックを身につける必要がありますよと。
で、それをさらにITエンジニア向けに書かれたのが本書というわけです。
個別のテクニックは読んでいただくとして、、
あとがき「ITエンジニアの本当の力を再認識しよう」の中で、とりわけ心に残ったのが以下の部分。
ITエンジニアの中にも、技術知識を十分に蓄積しないうちに、経営/企画の領域に進みたがる人が増えているようです。しかし筆者は、その考え方は軽率だと思います。もちろん重要なのは技術だけではありませんが、実現力の裏づけがないビジネス・アイデアだけで、いつまでも競争に勝ち残れるほど甘くはないからです。
コンサルタントっていうと、なんだかインチキ臭い印象もありますが、たぶん、”実現力の裏づけがない”という当たりに、胡散臭さを感じるのでしょうね。
私はもちろん、ITもビジネスも両方分かる人間になりたいと思うので、日々研鑽を積み重ねていこうと思います。
、、にしても、こういう展開になってくると、そろそろ「プログラマとSEのあいだ」っていうブログタイトルも変えどきかなという気がするね。