「ITRON/JTRONがわかる本」読了
- 作者: 美崎薫
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
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TRONが組み込み系でよく使われているというような話なら聞いたことがありましたが、ITRONとかJTRONってのは初耳でした。
そのほかにもBTRONとかCTRONとかあり、一連のOS仕様であることが特徴のようです。
ネットワーク系技術者ならRFCみたいなもんだと捕らえればわかりやすいでしょうか?
例えば、BTRONの実装として「超漢字」があるのですが、FTPクライアントの実装として「FFFTP」、DNSサーバの実装として「BIND」があるというようなことです。
ところで、最もインパクトのあったのは「JTRON」です。
「ITRON」のリアルタイムOSの特徴を活かしつつ、Javaのポータビリティ&GUIを構築できるなどの機能を取り込んだ仕様で、今日の家電や電子機器の高機能化&UIのユーザフレンドリ化は、JTRON様々なのではないかと思いました。
ちなみに僕が使っている携帯電話(Softbank 812SH)もJTRON仕様のOSであるJBlendを搭載しているようです。
http://www.aplix.co.jp/jp/products/jb_micro/deployments_jp.html
組み込み開発が短期間化する理由はこういうところにもあるのでしょうね。また、業務アプリ開発者(という呼称が正しいかは分かりませんが)から組み込み開発者への転向を促すような雰囲気がある(あった?)のも、JTRONがあってこそなのではないかと思われます。
まあ転向するかって言われたら、きっとしないと思いますが(汗
組み込み開発な人も、そうでない人も、さらっと読めて結構面白いので、オススメかもです。