「イン・ザ・プール」読了

イン・ザ・プール

うちの奥さんのお勧め書。

一風変わった精神科医「伊良部一郎」と、看護師(本書中では看護婦って表現されてますが)の「マユミ」を中心に、「伊良部総合病院」に訪れる患者とのやりとりを描いたショートストーリー集。
はっきりいって、どれも面白い。

まず、登場人物が多彩なのが特徴。

• イン・ザ・プール
  • 出版社勤務の和雄
• 勃ちっ放し
  • 中堅の商社勤務の哲也
• コンパニオン
  • コンパニオンの広美
• フレンズ
  • 高校二年生の雄太
• いてもたっても
  • ライターの義雄

これだけのキャラクターを書けるというと、つい、東野圭吾を思い出してしまうが、最近の小説ってそういうの流行なんですかね。

ストーリーもこれまた面白い。
精神科医をとりまく物語なので、それぞれの主人公が訴える症状もさまざまだが、
「不定愁訴」や「強迫神経症」といった専門用語がさらっと出てくるところも良い。

さらっと読めるし、大人の読書入門としては良さそうです。