「くっすん大黒」読了
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
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いや、これは純粋に楽しいですよ。
しょっぱなからダジャレの連発なのですが、僕がちょうどドストエフスキーを読み終わったところで、こうきます。
いや、どやって言われても。。
あまりのタイミングのよさにビックリしました。
主人公(楠木)の話を読んで、こんなヒドいやつ絶対にいないだろって思ってたら、次にさらにヒドい人達(吉田のおばさん&チャアミイ)が現れ、またさらに輪をかけてヒドい人達(桜井&上田京一)が現れるという、、
最初こんなのありえないって思ってた人が、作中のさらにヒドい人達に向かってありえないって言ってる、このこっけいさがいいのでしょうね。
後半の「河原のアパラ」にしても、天田はま子だの、津山幸男だの、謎のおじさんだのと、やっぱり(ある意味)面白い人達がてんこ盛りです。いやー、よくこんな人達を作り出せるよなあ。すごいです。
しかしなんだってかなりな貧乏なのに、あんな楽天的に生きられるのかなあ。
お金がなくても、ある程度は生きていけるってことなんでしょうかね。
まあ、「くっすん大黒」の主人公は、奥さんに逃げられちゃってますが(汗
薄いのですぐ読めますし、文章もやさしいですし、内容も面白いので、本を読む習慣のあまり無い人にはオススメかも知れません。