「考えるヒント」読了

考えるヒント (文春文庫)

解説に、

ところで、この本の読者は、どのページを開いてみても、読むほどに、いつの間にかかつてないようなかたちで、精神が躍動しはじめるのを感じておどろくにちがいない。

と書いてあるのだが、全くそのような感覚はなかった。

互いに関係の無い、短い(2ページから、長いので15ページくらい)文章がいくつか収めてあるのだが、父の故郷である大三島(大山祇神社)をとりあげた「平家物語」は興味をそそったものの、あとのストーリーはいまいちぴんと来ませんでした。

なんとなく、村上春樹の「中国行きのスロウ・ボート」を読み終わった後の感じに近いような気がします。