プログラマとプロマネのあいだ

プログラマもやるし、プロマネもやるし、たまに似非アーキとか営業っぽいこともやる

「ゴッホの手紙」読了

ゴッホの手紙 上 ベルナール宛 (岩波文庫 青 553-1)

ゴッホの手紙 上 ベルナール宛 (岩波文庫 青 553-1)

ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2)

ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2)

ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)

ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)

かの有名な画家ゴッホの手紙を邦訳してまとめた本。


最初、そんな本面白いのかいなと思って懐疑的だったのですが、これが意外と面白かったです。


ゴッホには実は日本好きな面があって、意外でした。

 <お菊さん>を読んだことがあるかい。それによると、本当の日本人は壁にはなんにも掛けないらしい、僧庵やお堂には書があるだけで何一つない、『素描と骨董は抽斗のなかに隠してある』。ああ! こうやって日本美術を鑑賞しなくちゃ、見晴らしの利く、なんにもない、明るい室で。

この<お菊さん>って度々出てくるのですが、ピエール・ロティという人が書いたもののようですね。
http://goodfeeling.cocolog-nifty.com/camarade/cat7795767/index.html
皿屋敷とは関係ないらしい。。


今でこそ僕が知っているくらいゴッホって有名ですが、当時は無名の画家だったようです。
絵が売れなくて貧困に苦しむ記述が多数出てきます。

僕は毎日とても早起きして、昼も夜もよく食べ、疲れを感じないで断えず仕事ができた。しかし、われわれの生きている今の時世は、われわれの描いたものには値がつかないし、売れないばかりか、ゴーガンを見てもわかる通り、絵で金を借りようしても誰も貸してはくれない。たとえそれが僅かな金額でしかも立派な絵でもだよ。だから当てのない生活に追い込まれているのさ。われわれの生きているあいだ、この状態は変わらないんじゃないかしら。でも、後から来る画家たちのために、もっと豊かな生活を準備できるなら、これもまた意味のあることだろう。

弟のテオドルが金銭的に支持していたおかげで、ゴッホが絵に集中でき、また現代にすばらしい作品の数々を残したかと思うと感慨深いものがあります。


ゴッホが一時共同生活を送っていた、ゴーガンの作品展が今やっているらしいです。
ゴーギャン展 2009
フィンセント・ファン・ゴッホ - Wikipediaを読むと分かりますが、ゴッホが精神的に病んでしまう一因となったということもあり、本書を読み終えた後、なんか素直に見られそうにありません。


板極道同様、ところどころに素描の作品が挿入されており、これだけでも結構楽しめます。