「私塾のすすめ」読了
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
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レジが混んでいたので(いつもですが)、帰ってからAmazonで買いました。
齋藤 孝さんは、以前から「読書力(=要約力という話だった気がする)」を読ませていただいて、また、にほんごであそぼ(子供番組と同じ時間帯でやってるので)を良く見たりするので、結構知っていたりします。
気になったポイント(ページを折ったところのうち、さらに書いて自分的に書いておきたいところ)を列挙します。
p31 多読主義と精読主義
僕の場合、ミステリィ、ビジネス書、技術書っていうカテゴリの本を読むことが多いのですが、このカテゴリによって本の読み方って違うよなぁ。と漠然と思っていたことを、言葉で表してくれました。
ちなみに今「本を読む本」ってのを読んでいて、こっちにはもう少し形式的に書いてありました。読了したら紹介します。
p39 志を語り合える人の輪が広がらないということがストレス
別に僕の志が高いとかいうわけじゃないですが、システム開発ってこうあるべき、というか、この方が良いよね? とか、こういうのが流行ってるけどどうかなっていうレベルの会話が成立する人がいてくれると随分違うんだと思うんですよね。
もっといろんなツール(このブログでもSNSでもなんでもいいですが)を活用して、志向が同じ人を探しに行かないとダメですね。
p49 仕事のできる人を会社の外部から呼ぶことができる力
フリーランスの立場としては、どっちかというと呼ばれたいですが、個人でやっている以上限界はあるので、この領域はあの人が詳しいから聞いてみようとか出来るのも、ある意味外部から呼ぶことなのかも。
p70 「自助論」「学問のすすめ」
ミソジになったけど、今さらながら読んでみようかしら。
「学問のすすめ」って、難しそうっていうイメージがありましたし、「自助論」については全く知らなかったのですが、Amazonの書評読んだら面白そうですね。
p85 「あこがれ」と「習熟」の二本柱でモチベーションは上がる
今現在「あこがれ」に相当する人って、身近にはいないんですよね。これもまた探しにいかないとダメでしょうね。
一方「習熟」の方は僕のやっていることに近いなあと思えるところがあって、天才(肌)の人は「習熟」なんかしなくてもいろんなことがすぐ出来るようになるのでしょうけど、僕みたいな普通の人は日々の積み重ねで成り立っていく(しかない)のだなあと思います。
p120 「何をしているか」という問いに欧米人なら「会計士」、日本人なら「トヨタ自動車」
この話、以前読んだ「働かないって、ワクワクしない?」にも同じような話載ってましたね。
自分のアイデンティティを会社と切り離して考えてみるわけですね。
p125 「自分が組織から与えられるもの」と「自分が組織に対して与えているもの」の天秤が傾いたときに辞める
前の会社を辞めてから2年になりますが、
売上と自分がもらっていた給与という意味では、
「自分が組織から与えられるもの」>「自分が組織に対して与えているもの」
だったような気もしますが、自分が感じる会社への貢献度を考えたら、
「自分が組織から与えられるもの」<「自分が組織に対して与えているもの」
だったんじゃないかなあと思います。
今度また寒中水泳する機会があれば、このロジックは心に留めておこうと思います。(今は温水プールみたいなものなので)
p127 若い人たちがなぜ自己主張をしないか、ということの背後には、「自己評価」と「他者からの評価」のすりあわせが得意でない、ということがあるよう
ああ、これは自分のことだな。
あんまり正面切って批判されたことってほとんどないので、正直打たれ弱いです。
ちょうど仕事の変わり目なので、自分のやりたいことをきちんと伝える(自己主張する)良い機会かも。
p181 中途半端でなくギリギリまでやると、自分という人間ができることの有限性につきあたる
常にギリギリまでやったか? と自分自身に問いかける必要がありますね。
僕自身にもギリギリまでやった経験があるので、多少大変な場面でも、まだまだできると思うことが多かったりします。