「斜陽」読了
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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「人間失格」とか「走れメロス」が有名ですよね。
戦後が舞台で、元華族の母と兵役に行った弟を持つ姉が主人公のお話。
華族という身分を剥奪された母、薬漬けになってしまった弟、不倫を夢見る姉と、様々なテーマを扱っているので、なかなか面白かったです。
ただ、僕がこの本で一番良いなと思ったのは「日本語の美しさ」だと思います。
この美しい日本語を知っている世代であれば、今の日本語は乱れているだろうし、それを知らない世代であれば、なんら違和感はないのかななどと思ってしまいました。
そういえば、今日のめざましテレビでやってましたが、
文学を横書きで読めるようにする試みがあるそうです。
文学の名作、新しい試み(ウェーブ) 全文横書き、写真はタレント、マンガ家の表紙…
「人間失格」もあるみたいですね。
若い人は、Webとかメールとかは横書きなので、横書きに慣れていて、年配の方は、昔ながらの縦書きに慣れているという結果だったようです。
文庫は縦書きだけど、技術書は横書きだなあ。縦書きの方が、なんとなく文学って感じもするけど、どうなんでしょうね。