「日本人が知らなかったETF投資」読了
- 作者: カン・チュンド
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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投資信託と比べて何が良いのか、あるいは悪いのかを知るために買ってみました。
まずはETFのメリット
メリットその1. いろいろな選択肢があります
実は株式という銘柄だけではなく、債券や不動産といった銘柄も組み込むことができるのです。
投資信託にも、同様の選択肢があるような気がします。
商品ETFもあると紹介されていますが、投資信託にも商品ファンドってあるんですね。これは知りませんでした。
SBI証券 - 商品ファンド(コモディティ)
ETF vs 投資信託は引き分けってところでしょうか。
メリットその2. 銘柄の分散ができます
ひとつのETFを保有することで、50の株式を同時に保有する、あるいは300の株式を併せて保有する、といったことが可能になります。
これも銘柄によるのでしょうが、投資信託に同様のメリットがありますね。
ETF vs 投資信託は引き分けってところでしょうか。
メリットその3. いつでも値段がつきます
ETFの中身は「インデックス・ファンド」そのものですが、ETFは同時に、「ひとつの銘柄」として株式市場に上場していますので、取引時間中は、個別株式と同じようにリアルタイムで値段がつきます。
これは、ブラインド取引を行う投資信託とは違うところですね。
売買の値段が分かるのは確かにメリットかも。
ただ、
たしかに取引時間中は常時「値段」がつきますが、「頻繁に売り買いしたほうがいいですよ」という意味ではありません。ETFは本来的に、長期投資に向いている商品なのです。
とのことなので注意。
メリットその4. 品揃えが豊富です
ETFは世界中でその本数を増やしています。
とのことですが、本数は投資信託の方が(現時点では)圧倒的に多いでしょう。
ただ、本数を増やしています。とのことなので、将来どうなるかは分かりませんが。
デメリットその1. 分配金を自動的に再投資できない
投資信託の場合、ファンドにもよりますが、自動再投資するかどうかは選べますが、
ETFの場合は分配金を受け取るという選択肢しかないようです。
本書中には明示的に書かれていませんが、当然、分配金に税金がかかるため、
再投資したとしても効率は落ちるというのもあります。
デメリットその2. 積立の仕組みがない
これは本書中にはないのですが、実際に自分でETFを買おうかと検討したときに気づいたことです。
投資信託には、積立の仕組みがあり、
自動的に毎月買い付け余力から一定金額を引落して、
投資信託を買い付けることができますが、
ETFには、現在のところ積立の仕組みはないようです。
もしかして、単位株取引が基本だからなのかな?
まあ、自分で毎月買い付けすればいいので、マメな人にはデメリットではないかも。
個人的には、デメリットその2.は結構大きな話で、
投資はどうしても感情に影響されるので、
感情に左右されずに買うことのできる、積立の仕組みは重要だったりします。
なので、わりとまとまったお金で買い付けるという投資スタイルになるのかも知れません。
今はまとまったお金がないので買えません(汗
最後に、肝に銘じておきたい言葉。
これからの時代は、お仕事、投資どちらも重要です。しかし「どちらがより重要?」と聞かれれば、わたしはお仕事ですと答えます。なぜなら、投資の原資はもともと、お仕事からの収入によって賄われているからです。
いや、ほんと仕事がんばらないとと思うと同時に、いかに手間をかけずに投資をやるかを考えるのも重要ですね。
そのためのインデックスファンドであり、投信積立であり、ETFのような気がします。