ITコンサルの日常

ITコンサル会社に勤務する普通のITエンジニアの日常です。

「医療保険は入ってはいけない!」読了

医療保険は入ってはいけない!

医療保険は入ってはいけない!

現在加入している医療保険をやめるかどうか判断するために、本書を手にとりました。
「生命保険「入って得する人、損する人」」という本の中で紹介されていました。


公的医療保険といえば、サラリーマンである自分は、
社会保険料として給与天引で保険料を支払っているのですが、
一体いくら払っているのかは、あまり意識したことはありませんでした。
試しに1年分の給与明細を引っ張り出してきて計算してみたら、
なんと20万円を超えているではありませんか!
さらに民間の医療保険に年間数万円払うのはどうかって思いが一層強くなりました。

医療保険に入るかどうかの判断

結局のところ、医療保険でカバーしたいのは、入院にかかる費用なわけで、

一入院でかかる費用×入院回数<総支払保険料

なら、医療保険に入らない方が得なわけです。

一入院でかかる費用

一入院でかかる費用は、以下のような感じで計算できるそうです。

一入院でかかる費用=自己負担限度額+入院時の食費+差額ベッド料+雑費

自己負担限度額

自己負担限度額は、高額療養費を使ったとして、普通の所得(70歳未満、標準報酬月額53万円未満)なら、
80,100円 + (医療費 - 267,000円) * 0.01
で計算できるので、医療費が100万円なら、87,430円、
医療費が200万円なら、97,430円となります。
ちなみに、4回目からは多数該当という扱いになり、44,400円で固定になります。

入院時の食費

入院時の食費は、公的医療保険が適用される場合、固定で23,400円/月。

差額ベッド料

差額ベッド料は、1,000円〜10,000円超/日額と結構幅広いらしい。
仮に3,000円/日を払うとしたら、30日で90,000円。

雑費

雑費(寝巻き、テレビ代、雑誌、入退院時の交通費、家族の交通費など)は、
人それぞれって感じもしますが、まあ1,000円/日くらいは使うでしょうか。
30日で30,000円。

シミュレーション1

上の条件をあわせると、

  • 100万円の医療費がかかる1ヶ月の入院を4回した場合:
    • 自己負担限度額=87,430×3+44,400
    • 入院時の食費=23,400×4
    • 差額ベッド料=90,000×4
    • 雑費=30,000×4

合計:880,290円

シミュレーション2

  • 100万円の医療費がかかる2ヶ月の入院を4回した場合:
    • 自己負担限度額=87,430×3+44,400
    • 入院時の食費=23,400×2×4
    • 差額ベッド料=90,000×2×4
    • 雑費=30,000×2×4

合計:1,453,890円

まとめ

まあ、実際のところ、こんなに入退院を繰り返すとも思えない(繰り返したくない)ので、
多めに見積もっても、100万円くらいあれば足りるような気がします。


で、肝心の保険料ですが、現在私が加入している医療保険の場合、
払込完了期日まで支払い続けると、2,514,600円になります。
以前のエントリ参照


というわけで、入院に備えた必要額(100万円) < 総支払保険料(251万円)
のため、医療保険に入らない方が得。と判断できそうです。
やっぱり今入ってる医療保険は解約だな。
まあ、あくまで私の場合という条件が多分に入っているので、これを読む方は参考までに。
残りの一生で、入院回数が4回で済むなんて保障はどこにもないですしね。


あと気になったのは「がん保険
本書中で、著者自身も医療保険には入っていないものの、「がん保険」には加入していると書かれています。
こちらはまた内容検討してみようと思います。