「ソロモンの指環―動物行動学入門」読了
- 作者: コンラートローレンツ,Konrad Lorenz,日高敏隆
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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僕も含めた、犬とかありふれた動物でなければ、動物園でしか動物を見る機会の無い人にとって、動物に対する新しい視点を持たせてくれる本だと思います。
その根拠とも言えるのが、以下の一節。
どうして私は、まず動物たちとの生活のいやな面から筆を起こすのだろう? それはこのいやな面をどれくらい我慢できるかによって、その人がどれくらい動物を好いているかが、わかるからなのだ。
という書き出しで、ひどい目に遭ったことを書き連ねているのですが、いかに筆者が動物を檻や籠に閉じ込めたりしないで、動物を自然のままにしたかということが分かります。
「8.なにを飼ったらいいか!」の章は、これから動物を飼おうとしている人には参考になるのではないかと思います。
どんな動物を買うべきかは、いくつかの異なった要素によってきまる。まず第一に、動物になにを望み、なにを期待しているか、それから、育てるのに毎日どれくらいの骨折りをしてもよいと思っているか、こちらの神経がどれくらい物音に敏感であるか、毎日いつごろ、何時間ぐらい家を留守にするか、などなどである。
この後に、ゴールデンハムスターがお勧めとか書いてあるのですが、昔はハムスター流行ってたけど、今はどうなんでしょうね。