ITコンサルの日常

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「会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く」読了

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

勝間本二冊目。
この本の要旨は、いかに「リスク・リテラシー」を身につけ、よりよく生きていくか。に尽きると思います。


「リスク・リテラシー」とは、本文を引用すると、

 私が提案するリスク・リテラシーとは、
 1. 身の回りにあるリスクを予測、計量すること
 2. そのリスクに見合ったリターンを得られるかどうかを判断し、当該リスクを取るか、取らないかを決定すること
 3. リスクを取る場合、リスクをどうモニターし、制御するのかを決めること
 という3段階を意味します。

とのことだそうです。


まず、身の回りにあるリスクを予測、計量しなければいけないのですが、
終身雇用制度を持った会社にいることのリスク、金融商品(株とか)を売買することのリスク、
「お上」に頼ることのリスク、住宅ローンを組むリスクなど、わりと大きい単位のものから、
食べ物、化粧品、エステ、マッサージといった、身近なものまで、
ありとあらゆるところにリスクが偏在しているのだということを認識することが重要だと思いました。


その上で、リスクを取るか、取らないかを決定し、リスクを取る場合、どのように制御(リスクヘッジ)するかですが、
以下の文が参考になると思います。

 したがって、私は、リスク教育の肝は、「将来に対する想像力」であると思っています。一つ一つのことについて、仮に自分がそれを実行した時、あるいはこれについてリスクヘッジをしなかったらどうなるのだろうかと想像した時、どれだけ将来を予見できるのかということです。

「人生は選択の連続」とか言われますが、「リスク・リテラシー」を身につけることで、常に安全な選択ではなく、リスクを取った選択も可能になるという点で、よりよい人生を送れるようになるのではないでしょうか。