「中国行きのスロウ・ボート」読了
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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が、正直なんだか面白くなかった。ミステリーの読みすぎで、なにかオチがないと落ち着かないのか、物語がふわふわ始まって、ふわふわ終わるというのがどうにも解せない。
「午後の最後の芝生」は、僕もよく家の庭の芝刈りをするので、ちょっと面白かった。
とりわけ、
大抵の人間は家を建てると庭に芝生を植える。あるいは犬を飼う。これは条件反射みたいなものだ。一度に両方やる人もいる。それはそれで悪くない。芝生の緑は綺麗だし、犬は可愛い。しかし半年ばかりすると、みんな少しうんざりしはじめる。芝生は刈らなくてはならないし、犬は散歩させなくてはならないのだ。なかなかうまくいかない。
の部分。
例外に漏れず、うちも、芝生は植えたし、かつては犬も飼ってた(諸事情あって今はいないけど)。
どっちも僕の意向は微塵も入ってないし、気づいたら犬がいて、気づいたら芝生が植わってたというわけ。
で、なぜか芝生を刈るのは僕の役目。これってほんと解せない。
一時期放棄したこともあったけど、最近は結構ちゃんとやってる。
話は全くそれるけど、昔は電動のNational EY2232ってのを使ってました。
これがまたパワー弱いし、きれいに刈れないし、コードが邪魔だしで散々。
が、最近導入したバロネス LM4Dは素晴らしい!
電動式じゃないのに、サクサクきれいに刈れるし、コードが邪魔することもないし。
おかげで軸狩りで真っ白穴ぼこだらけだった芝も、今では元気になりました。
もう一つ思ったのは、「ニューヨーク炭鉱の悲劇」で、夜中の三時に動物園に入ったことがある男が
「奇妙な体験だったな。口ではうまく言えないけどさ、まるで地面が方々で音もなく裂けて、そこから何かが這い上がってくるような、そんな気がしたね。そして夜の闇の中をね、地の底から這い上がってきたその目に見えない何かが跳梁しているんだ。