「察知力」読了
- 作者: 中村俊輔
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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ずばり「察知力」とは何かということですが、ここに書かれていることだと読み取りました。
察知力というのは、人が成長するためには欠かせない力であり、目標を達成したい、願いを叶えたいと思うなら、磨くべき重要な力だと思う。それはサッカー選手だから、アスリートだからというのではなくて、あらゆる仕事をしている人に当てはまるはず。
(中略)
周囲の変化を「察知」して、臨機応変に対応できれば、状況や環境は変わっていく。
空気を読むというのは察知することであり、それは人を思いやり、他人の気持ちを感じる力でもあると思う。
つまり、「察知力」=「空気を読む力」=「思いやる力」なんですね。
例として、
- 思うようにいかないことにぶち当たったとき、原因を察知する力
- 上司から自分が求められていることを察知する力
- 目標へ到達するためにやるべきことを察知する力
などが挙げられています。
そしてその「察知力」を磨くために、「目標を設定してクリアする」ことを繰り返したそうだ。
節目、節目には、短期、中期、長期という形での目標も、サッカーノートに書いた。
短期は1年後、中期は3年後くらい、長期はそれより先。目標を書いておけば、自然と、それを意識した日々を送ろうと努力するものだから。
うーん、試合だけ見てると「天才的だよなあ」とか思ってしまうのですが、実はものすごい努力家なのですね。
目標を立て、自分を厳しい環境に追いやり、何が必要かを察知し、やりとげ、また次の目標に向かうという、
PDCAサイクル的なものを回し続けてきたのでしょうね。
本書中には具体的なエピソードを交えて察知力について書かれているので、
中村俊輔選手のファンやサッカー好きには、特におすすめできる本だと思います。