「有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER」読了
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/11/15
- メディア: 文庫
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シリーズを追うごとにページ数が増えていくのですが、とうとう800ページを超える大作となりました。
「真賀田四季」再登場で、以前のシリーズよりも緊迫感のある展開になっていて、なかなか読み応えがありました。
毎度言及してますが、今回は犯人の動機については一切明かされませんでした。。どうでもいいってこと?シリーズ1巻目の「すべてがFになる」の解説に、方程式がうんぬんっていう話がありましたが、与えられた条件(事実、観察された事柄、他の人からの情報とか?)を元に式を組み立てて解いていけば、おのずと答え(犯人)が分かる。っていうことなのでしょうね。
作中でやたらと使われる「境界条件」っていう言葉は、まさにこの条件を表しているのでしょう。
うーん、理系チックやなあ。
なので、注意深く読んでいけば、解決編を読まずして答えが出てくるっていう意味では、謎解きが好きな人にはもってこいかも。